新茶入荷情報 平成18年版
2006.5.19
宇治和束・中村産新茶入荷しました。
第一陣の白栖産から遅れること12日・・・昨年は七日に入荷し20日には売り切れた中村産の新茶がようやく届きました。
昨年同様ミル芽香に優れておりますが、やはり天候の加減で、淡泊な感じです。
とにかく市場では産地証明の問題から宇治茶の奪い合いの様相を呈しており、価格がいまだ安定しません。
この時季としては異例の高値ですが、何とか昨年同様
2100円(100g袋入)にてお届け致します。
茶樹品種はやぶきた種。
ご注文から最短でお届けする予定ではおりますが、雨や極端に湿度の高い場合は天候が回復してからのお届けとなります。
なお入荷量が限られております。新茶は売り切れ御免ですのでご希望の方はお早めにどうぞ!
次の入荷は未定です。
良品がない場合はこれにて打ち切りとさせていただきます。
2006.5.7
宇治和束・白栖産新茶入荷しました。
お待たせ致しました。ようやく毎年お届けしております茶園から新茶が届きました。
和束町、白栖の茶農家、上嶋伯協氏生産による100%生粋の宇治新茶です。
茶樹品種はやぶきた種。
価格は
3150円(100g袋入)
1600円(50g袋入)
缶入りは100g、150g、200g、300g、400gで承ります。
新茶特有のゆたかな滋味とやや荒っぽいながらしっかりとした爽やかな苦渋味に溢れています。
香気は昨年、一昨年と較べるとややおとなしめですがしっかりしています。これは四月が低温で推移したため、芽がじっくりと養分を吸い上げたためで、毎年申し上げていることですが、滋味と反比例する傾向にあります。
ご注文から最短でお届けする予定ではおりますが、雨や極端に湿度の高い場合は天候が回復してからのお届けとなります。
なお入荷量が限られております。新茶は売り切れ御免ですのでご希望の方はお早めにどうぞ!
次の入荷予定は10〜15日頃、和束町中村産を予定しております。(お天気次第です・・・)
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以下過去の御案内です
2006.5.4
皐月の声と共に急に初夏の陽気となってきた京都でございます。
ただ三月下旬から四月上旬の異常なまでの低気温のため、新茶の生育が大変遅れております。
蓬莱堂では生粋の宇治茶のみを扱いますため、まだ新茶は入荷しておりません。
当初5月3日には入荷予定でしたが、その後も気温が上がらず、先程農家と話したところでは5月6日頃には入荷できそうです。
もっとも今後の天候にも左右されますので、もしご来店頂く場合は事前にご確認下さいませ。
低温のため新芽がじっくり伸びた分、味が力強くなる反面、香気はおとなしいかな?と言うのがこれまでの経験からの推測です。
ただ新茶ばかりは蓋を開けるまで分かりませんが・・・
入荷し次第このページにてお知らせ致しますので今しばらくお待ち下さいませ。
本年も昨年に引き続き、産地証明の問題から、宇治茶の相場は高めに推移しております。
蓬莱堂では、生粋の宇治茶のみを扱っておりますが、品質に価格が見合わない場合は新茶の仕入れを控えようと考えております。
もちろんそのようなことにならぬよう、アンテナを張っておりますし、お値打ち品が入った場合はこのページに掲載致しますので、もっと上のお茶、下のお茶をご希望の方は今しばらくお待ちのほどを!
以下例年通りの新茶に関するお知らせです
昨今、年間を通じて「新茶はいつ頃出るのか」とのお問い合せを頂戴するようになって参りました。新茶は、四月の声と共に鹿児島の離島物と呼ばれる物が出始め、次いで鹿児島産(知覧等)が例年で四月の二十日前後、静岡産がその一週間程度あとに、そして宇治の品は四月の末から連休にかけて出始めるのが例年のパターンです。
当舗では、宇治茶のみを扱っておりますので、基本的に五月の声を聴いてからのご用意となるのが通例でございます。また、はしりの品は質的に優れているものの必要以上に高価であまりお奨めできません。むしろ連休明けの品が香味がよく乗り、価格も落ち着いて良いかと存じます。
そういう訳で、例えば7月以降に新茶はあり得ません。勿論、秋でさえお茶は一部の地域で生産されますし、今できたという意味では新茶かも知れませんが、いわゆる香り豊かな爽やかな新茶は、五月から六月半ばまでと申して差し支えないと思います。
尚、茶道をの心得のある方々はご存じのことですが、秋に「口切り」という行事があります。
口切りとは、その年の春に製茶されたお茶を、壺に入れ、密封の上秋まで眠らせておきます。そうすることで、新茶特有のとげとげしさが丸くなり、旨味とコクが乗るわけです。
茶道では特に「口切りの茶事」という会が催されたりしますが、伝統的な茶のあり方を心がけて商う者は、抹茶はもとより、煎茶・玉露でもこの作業を行います。
この口切り茶を、一部混同して新茶と呼ぶ人が最近増えているようです。
昨今、食べ物の味についてやたら「甘い・まろやか」がもてはやされており、茶農家においても柔らかな味造りが主流となりつつあります。しかしながら、当舗の思う新茶とは、爽やかな意味での苦渋味とコクが強く茶葉そのものの香りのたつものと云うことでございます。
まろやかなお味の茶とは、肥料をしっかりやること・茶園に覆いをかけて栽培すること等で作られますが、反作用として香気が薄れ、新茶らしさが弱まると考えます。せっかくの季節感を味わうならば、良い意味での苦渋味のある香りのたつ新茶をお勧めします。
また、「甘い・まろやか」なお茶をお好みなら、熟成の進んだ前年のお茶の方がお奨めです。
なお、当舗では新茶の予約販売は行っておりません。新茶はその年のお茶の出来により、相場が大きく変動するため、予め販売価格を設定することが不可能と考えるからです。いずれにしましても、当舗では生粋の宇治新茶のみをお届けするため、おおよそ連休前後になると存じます。
価格については決まり次第本ページにお知らせいたします。また、予めお知らせいただけましたら、メール等でもお知らせいたします。今しばらくお待ち下さいませ。
新茶と普通のお茶とはどう違うのでしょうか?
新茶も年間を通じて商っておりますお茶も、元々は同じもので、全て4月末から5月一杯にかけて作られます。(一部6月中旬の二番茶もございます)
茶摘みで摘まれた新芽は蒸して発酵を止めたあと、乾燥しながら揉み込まれますが、仕上げの乾燥をごく軽くしただけで、お届けするのがいわゆる「新茶」です。そのため茎や粉が混じっております。(茎や粉を除くときに空気にさらすことで新茶特有の香りが逃げてしまいます。)反面、軽い乾燥のため、新茶特有の香りが活きますが、日持ちが致しません。
爽やかな香りと、いい意味での苦渋味を旬に楽しんで頂くのが新茶です。
これに対し、年間通して商っておりますものを「仕上げ茶」と呼びます。これは「葉」「茎=雁金」「粒状=真」「粉茶」に選別し、しっかりと乾燥をかけます。この乾燥で新茶特有の香気がとんでしまいます(お茶としての香りは勿論残します)。そのかわりに年間を通じて安定した品質を保てるわけです。
また秋以降の仕上げ茶は熟成が進み、コクもあり深みのある味をお楽しみ頂けます。
上記の「葉」の部分を「仕上げ茶」または「本茶」と呼び、その他を「出物=でもの」と呼びます。